【第8回】Photoshopは素材が命!合成画像制作において知らないと確実に失敗する、画像撮影の鉄則
こんにちは、カズタカです。
前回(第7回)では
「なりたい人の写真」(皇帝)を完成させました。
※パブリシティ権を考慮し、一部モザイクを入れています。
今回はその「なりたい人の写真」に合成するための自分の顔写真を撮影します。
これを読めばあなたは「なりたい人」にぴったりはまる自分の顔を撮影できます。
しかも、カッコいい写真を。
繰り返しになりますが、
Photoshopは素材が命です!
良い写真を撮れば、その次の工程がスムーズに進むばかりか、納得のいく合成画像が作れるでしょう。
逆に良い写真が撮れなければ、どんなに高い技術があっても、合成画像になんらかの不自然さが残ります。
不自然だと、感情移入ができません。
またその写真自体が作品になるわけではないことにも注意してください。
あくまで、合成用の素材です。
こだわるべきところと、こだわらなくていいところがあります。
こだわるべきところを外さないように!
では、始めましょう。
最も重要なこと、初めに言います。
それは顔の向きを「なりたい人」にそろえることです。
以前、「Photoshopにできないことはない」と書きましたが…
それはあくまで、2次元に限ったこと。
正面の顔写真を横向きに変換するなんて3次元的な処理はできません。
今回、「なりたい人」は左斜め向きなので、必ずこの向きで。
極論、これさえ守れば、後はPhotoshopで何とか修正可能ですが…
修正は少なければ少ないほど、画像は自然だし、後の操作は簡単。
以降のポイントにもご留意ください。
服装・髪型は…
「なりたい人の写真」を確認しましょう。
服装は露出している部分を隠さないにしましょう。
今回の場合、首は必ず露出させます。
一番確実なのは、上半身裸です。
髪型については、どういう合成をしたいかで様々です。
場合1:相手の髪を100%使うとき
なるべく額が見えるように髪を上げます。
場合2:自分の髪を100%使うとき
自分の好みの髪型にセット。
場合3:その中間
今回は場合3で行きます。
髪の生え際周辺は自分の髪を使い、それ以外は相手の髪を使うパターン。
一体感が出るよう相手に合わせ、額がよく見えるよう髪をセットします。
表情は、お任せします。
「なりたい人の写真」の表情に合わせる必要はありません。
あなたならではの個性を発揮してください!
見て自信をつけるための写真であることは忘れないでください。
目に力を込めましょう。
口元も意識しましょう。
口の結び方で表情は決まりますので。
撮影場所は…
明るい屋内をおすすめします。
もしくは曇っている日の屋外。
晴れている日の屋外は日差しが強すぎて、うまく撮れません。
スポットライトで陰影をコントロールできれば理想ですが…
僕はそんなものは持っていません。
ちょうどいい感じの陰影がつく場所・向きを探せばOKです。
背景はなるべくすっきりした所を選びましょう。
でも、なかなかそんな場所はないかもですね…
意識すべきは、先述の髪をどう使うかです。
場合1と3なら背景のことはそんなに気にしなくても大丈夫です。
場合2なら、必ず白一色の背景で。
輪郭部分の髪の毛1本1本まではっきりと分かるように。
ごちゃごちゃしていると、髪の毛の境界線が分かりづらくなり、キレイに切り取れません。
最後にカメラについて。
僕はコンパクトデジタルカメラを使っています。
10年くらい前に買ったものですが、性能的に十分です。
高価な一眼レフである必要はないです。
鮮明な画像が撮影できれば何でも大丈夫。
最近はスマホにも性能の良いカメラが付いているので、それでも十分かも。
できれば、写真を撮ってくれる人がいると理想ですが…
他人の前では恥ずかしいというあなた、大丈夫です。
セルフタイマーを使いましょう。
あと、カメラを置くためのちょうどいい高さの台も必要です。
カメラの設定としては…
フラッシュは、焚かないでください。
顔に陰影を出すためです。
ただし、フラッシュを焚かないとブレやすくなるので注意しましょう。
どうしても、うまく撮れないときは、フラッシュを使うのもありです。
陰影はなくなりますが、後でPhotoshopにより陰影をつけることができます。
でも、やっぱり自然につく陰影の自然さには勝てません。
なるべくフラッシュなしに挑戦しましょう。
フォーカスはオートフォーカス、ブレ補正機能があればONに。
サイズはなるべく大きめが安全です。
僕は3648×2736(カメラの最大サイズ)で撮っています。
さあ、1枚撮ってみましょう。
撮影の瞬間は我慢して動きを止めましょう。
動くとブレます。ブレた写真は使えません。
撮ったら、再生画面で画像を確認。
そして、「なりたい人の写真」の顔部分にハマりそうか、見比べましょう。
同じような陰影がついているかもチェックしてください。
最初から思い通りには撮れません。
顔の向き、表情、撮影場所もいろいろ変えて撮ってみましょう。
繰り返し撮ることで、表情や光をコントロールするコツがつかめてきます。
写真は最低でも10枚は撮りましょう。
自分では同じ表情をしているつもりでも、一つとして同じ写真は撮れません。
何枚撮っても、どれも微妙に違っている。
そして、時に奇跡が起こるのです。
他から際立って写りの良い写真が撮れることがあるのです。
写真に苦手意識がある方、どうか諦めず写真を撮り続けてください。
自分でもうっとりするような最高の写りが必ず撮れます!
今回、僕は12枚撮りました。
どれを選ぶかは迷うところ。
ブレていないことは絶対条件。
陰影や表情が気に入ったものを選びました。
「こんな写真でいいの?」と不安に思う方もいるかもしれませんね。
でも、大丈夫!
合成すると、ちゃんとしっくり皇帝になります。
これでようやく素材がそろいました。
ついに次のステップ、顔の切り抜きに進みます。
ここはかなりの難関です!お楽しみに!
【第7回】初心者でもできる!インターネットで拾った画像をPhotoshopで理想の画像に仕上げる手順
こんにちは、カズタカです。
前回(第6回)では
合成に用いる「なりたい人の写真」を決めました。
※パブリシティ権を考慮し、一部モザイクを入れています。
しかし、インターネットで拾ってきた画像です。
自分の理想通りのものはなかなかありません。
今回の場合、横にデカデカとドラマの題字が入っています。
今回は、この題字を見事に消してご覧に入れます。
そして、画像全体が皇帝中心になるように変えます。
こうすることで、自分の思い通りの画像にしてしまうのです。
「そんなことできるの?」
そう思ったあなた。
できます!
Photoshopを使えば。
今回ご紹介する修正の作業は、Photoshopの基本中の基本です。
言わば日常生活で呼吸するようなもの。
是非ここでマスターしてください!
さあ、あなたもこの皇帝の画像をダウンロードして、作業を一緒に進めていきましょう!
いよいよPhotoshopの出番です!
この画像をPhotoshopで開きましょう。
画像をPhotoshopのアイコンにドラッグ&ドロップすれば開けます。
まず、画面右のレイヤーパネルに注目。
「背景」という文字がありますよね。
ここをダブルクリックしてください。
すると、次のようなウィンドウが出てきます。
「OK」にしてください。
以上の操作で、この写真が「レイヤー」になりました。
早速、皇帝中心になるよう余分な部分を除きましょう。
メニューバーの「イメージ」-「カンバスサイズ」を選択。
こんなウィンドウが出ます。
元のサイズが幅1024 pixel、高さ768 pixel。
今回の場合は左の部分を除去したいので、「基準位置」を次のように右端に設定します。
そして、幅を614 pixelにして、OKにします。
614という数字は、縦:横=5:4くらいになるように算出しました。
この操作で皇帝が中心の縦長の画像ができました。
背景の宮殿も程よく残っていていい感じです。
ちなみに画像を右に向かってドラッグしてみてください。
消えてしまった部分が現れたでしょう。
カンバスサイズの変更では見える部分を狭くしただけ。
はみ出た部分を削除してしまうわけではありません。
逆にカンバスサイズを元の大きさに戻せば、元の画像が復元できます。
僕はこのようになるべく復元可能な形で進めていくことを心がけています。
失敗したときの被害が最小限で済みますから。
画像を動かした人は、[Ctrl]キーと[Z]キーを同時に押してください。
元に戻ります。
今後もし操作を間違えたときは、[Ctrl]+[Z]で1段階前の状態に戻りましょう。
さて、まだ、字が残っていますね。
いよいよ今回の主役、コピースタンプツールの登場です。
使用頻度の高い非常に便利なツールです。
さあ、始めましょう。
まず、レイヤーパネルで「新規レイヤー作成」ボタンをクリックしてください。
皇帝のレイヤーよりも上に1枚レイヤーができます。
そして、その新規レイヤーを選択した状態で、画面左のツールパネルから「コピースタンプツール」を選択します。
画面上のオプションバーで、スタンプの直径・硬さや不透明度を調整できます。
不透明度は100%で。
硬さは柔らかめをお薦めします。
直径は実際にやりながらベストな大きさを探ってみましょう。
また、サンプルは必ず「すべてのレイヤー」としてください。
さあ、いよいよです。
[Alt]キーを押しながら、題字がかかっていない雲の部分を1回クリックしてください。
その後、題字の部分をドラッグしてみてください。
題字が消えるでしょう!
さあ、カンバスサイズ内に見えている字をこの操作で完全に消しましょう。
「あれ!ドラッグし続けると、別の場所に字や顔が出てきた!」
とびっくりした方もいるでしょう。
実は字は消えているのではありません。
Altキークリックした箇所を基準に画像がコピーされます。
その後ドラッグした箇所にそのコピーした画像が現れるのです。
つまり字を背景で塗りつぶしているということ。
なので、当然字や顔の入っている箇所もコピーされているわけです。
したがって、なるべくこまめにAltキークリックで題字や顔がないところをコピーして塗り重ねていきましょう。
ちなみに、この操作での塗りつぶしは全て新規レイヤーになされます。
つまり元画像とコピースタンプのレイヤーは独立に編集できるということ。
試しに、コピースタンプしているレイヤーの目玉マークをクリックしてください。
レイヤーの表示・非表示を切り替えられます。
新規レイヤーを非表示にすると、題字が入った元の画像がそのまま現れましたね。
これも復元可能な形で進めていくことの心がけです。
新規レイヤーを作らずに、直接元画像レイヤーにコピースタンプで塗りつぶすこともできます。
しかし、その場合、両者は分離不可能。
もう後戻りはできません。
僕と同じように別で新規レイヤーを作って、そこに塗りつぶしをすれば…
失敗した部分を消すだけで、リカバーできます。
こちらを強くお勧めします。
消しゴムツールを選択して、失敗した部分をドラッグすれば、その部分だけ消せます。
もちろん別レイヤーなので、元画像は全く影響を受けません。
さて、題字を完全に消せましたか?
消せたら、その状態で保存しましょう。
メニューバーの「ファイル」-「保存」で、ファイル形式を「Photoshop(.PSD)」、ファイル名は「中国皇帝合成」など適当に付けて、「保存」してください。
この操作で、「中国皇帝合成.PSD」というファイルができました。
お疲れ様でした!
これで「なりたい人の写真」の完成です!
今回の操作で分からないことがあった方は、是非質問してください。
丁寧に解説します。
次はいよいよ自分の顔写真の撮影です。
お楽しみに!
【第6回】Photoshopは素材が命!合成画像制作において知らないと確実に失敗する、画像選びの鉄則
こんにちは、カズタカです。
前回(第5回)では
合成画像を作るための大まかな流れをご紹介しました。
➀素材(自分の顔写真となりたい人の写真)の準備
②自分の顔の切り抜き
③なりたい人の顔部分に自分の顔を重ね合わせ
④顔周辺の微調整
今回はいよいよその第1段階、素材の準備に取り掛かります。
いきなりですが、
Photoshopは素材が命です!
前々回から「Photoshopにはできないことはない」と言ってきました。
しかし、これはあくまで良い素材(写真)があってのこと。
素材がなければ、何もできません!
今回はその命である素材、すなわち写真収集のポイントを伝授します。
最初の写真の選択を誤ると、後の工程が全部無駄になることも。
なので、素材選びは後々のことも考えて慎重に!
合成においては、写真は2つ必要です。
一つは「自分の顔写真」
もう一つは「なりたい人の写真」
この2つ、選ぶ順番があります。
必ず「なりたい人の写真」から決めましょう。
なぜか。
「自分の顔写真」は撮ろうと思えば、すぐに撮れます。
一方、「なりたい人の写真」って、どうやって手に入れるのか…
某韓国ドラマの皇帝を例に、画像を探してみます。
※以下、パブリシティ権を考慮し、一部モザイクを入れています。
[方法1]
まずは、インターネットでの画像検索です。
今回の画像も、ドラマの題名で検索すると、いろいろ出てきます。
[方法2]
テレビドラマなら、録画をしておいて、ちょうどよい場面で一時停止をして、その画面をカメラで撮影。
光の反射が写り込まないよう注意しましょう。
もしパソコンで再生できれば、プリントスクリーンで画像化するという手もありますね。
[方法3]
もしそのドラマの本があれば、スキャナーでスキャンして、画像を得られます。
[方法4]
そのドラマのイベントなどがあって、実際にこの皇帝に扮装をした役者さんと触れ合う機会があれば、それを写真に。
今回は方法1と2で画像を集めました。
見込みがありそうかなという候補が次の通り。
このように限られた中から選ぶしかないのです。
なので、
①「なりたい人の写真」を決めてから、
②それに合わせて「自分の顔写真」を撮る
のです。
くれぐれも順番を間違えないように!
いくら「自分の顔写真」でいいのが撮れても、それに合う「なりたい人の写真」が見つからなければ、使えません。
さて、この中からどれを選ぶか。
画像のサイズ、顔の向き、収まっている範囲、どれもバラバラ…
悩ましいところですが、僕の場合はこれを選びました。
理由はいくつかあります。
まずは、皇帝のシンボルである冠がほぼ完全に入っています。
しかも角度がいい。
斜めを向いていて、冠の形が分かりやすくなっています。
また、背景が単純で、皇帝の衣装が引き立って見えるのも有利な点です。
技術的に最も重要なのは画像の大きさです。
なるべく大きなものを選ぶ必要があります。
このデータは1024×768ピクセル。
角度的に好ましい写真の中では最大のサイズです。
※大きさはマウスカーソルをその画像に重ねると表示されます。(Windows)
「ピクセル」とは…
そもそも画像は、格子状に分割された小さな四角の集合です。
この小さな四角がピクセルです。
ピクセルが多いほど、画像は精細です。
上半身しか映っていないのはちょっと残念。
本当は全身写真が理想です。
全身に近いものもありますが、その画像はサイズが小さかったので、選びませんでした。
なぜ、大きいほうが良いのか?
大きく見れる方がより感情移入できて嬉しいからです。
それに加えて、大きいほうが汎用性が高いから。
例えば、年賀状などの印刷物に転用する場合、ピクセルが多いほどきれいに出力できます。
覚えておいてください。
大きな画像を小さくすることは簡単です。
逆に、小さな画像を大きく引き伸ばすと、ぼやけて使い物になりません。
さすがのPhotoshopでもどうすることもできない画像の宿命です。
さて、「なりたい人の写真」は決まりました。
でも、気に入らない点があります。
横にデカデカとドラマの題字が入っています。
僕はドラマの宣伝がしたいわけではありません。
あくまで自分中心の画像にしたいのです。
あたかも皇帝に変身した自分を撮影したかのような画像を作りたいのです。
字は邪魔です。
次回、この字を消す方法を伝授します。
これは本当に感動しますよ。
お楽しみに!
【第5回】究極の画像編集ツールPhotoshopで自分の理想を具現化する手順
こんにちは、カズタカです。
前回(第4回)では
究極の画像編集ツールPhotoshopをご紹介しました。
いよいよ今回からこのPhotoshopを使って合成画像を作る手順を説明します!
題材には何度も登場しているこの中国皇帝の画像を。
※パブリシティ権を考慮し、一部モザイクを入れています。
この画像を作ったことで、僕は本当に心が満たされました。
作っていなかったら…理想と現実のギャップに苦しみ続けていたと思います。
この皇帝、僕にとっては特別な存在で。
某韓国ドラマに登場する皇帝です。
このドラマ、本当に面白くて。
高麗(昔の韓国)出身の女性がモンゴル帝国の皇后に上り詰めるまでの一代記。
当時僕は演劇に失望し、ドラマは見ないようにしていました。
でもこのドラマはそんな僕の心を解かしました。
まず、モンゴル帝国が世界を席巻していたこの時代にもともと興味があって。
そして、毎回ハラハラさせられるドラマの展開。
さらに、美しい出演者たち。
病みつきになりました。
ドラマを見ているうちに、主人公の女性の伴侶となる皇帝に憧れるように。
「この役やってみたいな」
そんな果たせなかった夢が画像上で実現したわけです。
今回からのブログを丁寧に読んでいけば、あなたにもこの画像が作れます。
もちろんあなた自身の顔で。
このブログを読んでいるあなた。
変身願望がありますよね?
僕が教える技術を応用すれば…
もはや皇帝にとどまりません。
あなた自身がなりたいものの合成画像も作れるようになるでしょう。
作業は決して簡単なものばかりではありません。
ですが、画像と向き合うこの時間こそ、感情移入の源なのです。
役作りだと思って、楽しんでいきましょう。
さあ、それでは始めましょう。
まずは大まかな流れから。
➀素材(自分の顔写真となりたい人の写真)の準備
②自分の顔の切り抜き
③なりたい人の顔部分に自分の顔を重ね合わせ
④顔周辺の微調整
至ってシンプルでしょ。
この流れ、忘れないでください。
これからの一つ一つの作業はとても細かいものがいくつも続きます。
その一つ一つの作業がこの流れのどの部分にあたるのか。何のための作業なのか。
これを意識して取り組めば、たちどころに別の合成に応用できます。
作業にとらわれて全体が見えていないと、結局この画像しか作れないことになるので、ご注意を。
始める前にもう一つ。
Photoshopの大まかな仕組みを知りましょう。
起動するとこんな画面が出ます。
※バージョンはCS6で説明していきますが、CS5以降であれば、大差はありません。
※以降、OSはWindowsで説明していきますが、Macでも大差はありません。
編集したい画像をPhotoshopで開くと、中央のウィンドウにその画像が表示されます。
Photoshopには「できないことはない」と言われるほど、数多くの機能が搭載されています。
便利な反面、初心者はその多さに圧倒されてしまうことも。
でもご心配なく。合成で必要な機能だけ覚えていけばよいのです。
実際、Photoshop歴5年の僕でさえまだ知らない機能があるくらい…
合成で特に重要なのが「レイヤー」という概念です。
「レイヤー」とは画像の層です。
Photoshopでは、この層を重ねていくことで、思い通りの画像を作っていくのです。
各レイヤーはそれぞれ独立に移動・変形・色調補正できます。
一部にマスクをつけて、見えないようにすることもできます。
こうしたレイヤーの操作は「レイヤーパネル」で行います。
合成ではこのレイヤーをフルに活用することになるので、覚えておいてください。
さて、では次回から具体的な操作に入ります。
まずは➀素材の準備です。
お楽しみに!
【第4回】役者願望の呪縛から解き放たれて手っ取り早く神になるための究極のツール
こんにちは、カズタカです。
前回(第3回)では
演劇の呪縛から解放されるための手っ取り早い方法をご紹介しました。
それは「自分が理想の役に変身した合成画像を作る」です。
自分のこんな画像、作ってみたいでしょ?
「でもただの画像でしょ」と思ったあなた。
まずは体験してから判断してください。
自分の顔写真って、やっぱり特別。
間違いなく、精神的にプラスの感情が生まれるはずです。
さて、どのようにこの合成画像を作るのか。
今回はそのツールをご紹介します。
使いこなせば神になれる最強のツールです。
このツール、合成だけじゃないんです。
数多くの機能のうち、ほんの一部を挙げると…
➀回転
②ゆがみ
③色調補正
④ぼかし
⑤ごみとり
などなど、画像をよりドラマチックにする機能が盛りだくさん!
あなたも使ってみたくなってきたでしょ?
「いやいや、最近はスマホアプリが充実しているからそれで十分」
と言うあなた。
おっしゃる通り。
検索してみると山のように上がってきます。
まさに玉石混交。
なかには「無料でここまで!」と驚かされるものも。
たとえば、Face Pasteというアプリ。
自分の顔写真と自分がなりたい人の写真を用意。
簡単な操作で、ここまでのものができます。
※パブリシティ権を考慮し、一部モザイクを入れています。
でも、先に挙げた合成画像とちょっと違いますよね
右の無料アプリは、顔の輪郭は自分のものではなく、元の人のもの。
左は耳まで含めて、頭全体が自分の頭。
感情移入できる度合いが全然違います。
またFace Pasteで不満な点は、画質が非常に悪いこと。
左のソフトは画像を劣化させません。
他に合成以外の機能がないというのも実に物足りない。
さて、お待たせしました。
使いこなせば神になれるその画像編集ソフト、それは…
画像編集の王道中の王道、Adobe System社の
(フォトショップ)
です!
画像編集に関して、このPhotoshopにできないことはありません。
写真を扱うプロなら、必ずと言っていいほどこれを使っています。
あなたも名前くらいはご存じかもしれないですね。
中には既に自分のパソコンに入っているという方もいるでしょう。
そんなあなたはラッキーです!
これから僕と一緒にPhotoshopを使いこなしていきましょう!
フォトショップがないというあなた…
この機会に、購入してはいかがでしょうか。
現在、PhotoshopCC(クリエイティブクラウド)が980円/月で使えるようです。
丁寧に紹介してくれているサイトがあるので、参考にしてください。
https://saruwakakun.com/design/photoshop/amazon-adobe
仕事で使い続ける人にとっては、損なシステムですね。
使う限り課金され続けるので。
でも、短期間使いたいだけの人にはありがたい仕組みかと。
契約期間(1年)使いたいだけ使って、解除すれば、安くすみますよね。
ちなみに、1週間だけなら無料体験版が使えます。
https://www.adobe.com/jp/products/photoshop/free-trial-download.html
さて、次回はこのPhotoshopを使って合成画像を作る手順を説明していきます。
ご期待ください!
【第3回】誰の干渉も受けずに、そして、時間的・経済的犠牲を払わずに役者願望を叶えられる目からウロコの裏技
こんにちは、カズタカです。
第2回では演劇の魅力、そして犠牲について考察しました。
演劇は致命的な欠陥を孕んでいること、納得してもらえたと思います。
しかし、欲望はそう簡単に抑えられるものではありません。
「変身したこんな自分を見てほしい!」
この根源的な欲望、捨てなくていいんです!
今回はいよいよあなたの欲望を純粋な形で叶える方法を伝授します。
誰の干渉も受けずに。時間的・経済的な犠牲も払わずに。
もう苦しまなくていいんですよ。
僕があなたを演劇の呪縛から解放します。
演劇を辞めたことで得られる時間とお金。
この資産を未来の一歩を踏み出すために使ってほしい。そして、早く泥沼から抜け出してほしい。
それが僕の願いです。
その最短の方法とは…
まず、劇団を離れ、一人になりましょう。
一人にならない限り、あなたの理想を純粋に実現することはできません。
テレビは消しておくことをお勧めします。
テレビドラマを見ると、心がかき乱されるからです。
上手い役者が出ていれば、劣等感を味わうことになります。
大根役者が出ていれば、「なぜ自分でなくこいつが!」と怒りを覚えることになります。
そんなことに時間を費やすなんてもったいない。
全ての束縛から解放され、ただひたすら妄想するのです。
自分が理想の役を演じている姿を。
「は?お前は何を言っているのか?怪しい宗教でも開くつもりか?」
そう思ったあなた。
続きをお聞きください。
その妄想をお手伝いするツールを制作しましょう。
そのツールとは、画像です。
理想の役の画像に自分の顔写真を合成してやるのです。
僕の顔写真です。どこにでもいる平凡な33歳男性。
僕がやりたかった役、それは「皇帝」です。
居並ぶ大勢の家臣がひざまづく。その中を宦官の引く輿に乗って皇帝が登場。
輿から降り、玉座に鎮座。そして、高らかに自らの即位を宣言する。
そんな一場面、この画像を見ながら妄想してみたらどうです?
写っているのは紛れもない、皇帝の姿の僕です。
「そう、以前皇帝役を演じたんですよ」
と言われると、信じてしまいませんか?
もはや自分でも信じ込んでいます。
でも実際は合成画像。こんな豪華な衣装なんて着たことはありません。
これが画像の力です。
何千字の表現も、一枚の画像には勝てません。
視覚的に入ってくる情報は非常に強いのです。
威厳のある皇帝の姿だけが自分ではありません。
時にはこんな優美な変装も。(雛人形に合成)
時にはこんな勇ましい変装も。(五月人形に合成)
この画像を見ることで、強烈な自己肯定の念が湧いてきます。
「僕は何にだってなれる。まさに神」
自己肯定の気持ちさえあれば、あなたは無敵です。
どんな不安からも解放されます。
そしてどんな脅威にも平然と向き合うことができるでしょう。
「こんなのただのオナニーじゃないか」
そう思ったあなたへ。
結局、演劇だって、ただのオナニーではないでしょうか。
他人(演出)のオナニーに付き合うより、自分でオナニーしたほうがましでしょう。
時間的・経済的な犠牲も少ないし。
夢を追い続けることが正義ではありません。
軌道修正は逃げではありません。
正義はただ一つ、精神的に幸福になることです。
自分のこんな画像、欲しくないですか?
どうやって作るのか、気になりませんか?
作ってみたら、どんな気分になるのか体験してみたくないですか?
次回のブログからその技術を伝授します!
乞うご期待!
【第2回】演劇をやっているときの高揚感にだまされるな!あなたが頭を冷やして向き合うべき演劇という選択肢とその末路
こんにちは。カズタカです。
第1回のブログでは、「役者」という選択肢を定量的に評価しました。
やや乱暴な方法であることは認めます。
でも改めて自分にとって「役者」ってどんな選択肢なのか?
これを冷静に見つめ直す機会になったのではないでしょうか。
さて、僕は評価の結果、「役者」が最下位になってしまいました。
「でも演劇は好き!あきらめる気になんてなれない!」
この第2回を読んでいるあなたもきっと同じですよね。
そんなあなたに衝撃の事実をお伝えします。
この事実を知らなければ、あなたは一生さまよい続けることになるでしょう。
ありもしないゴールを求めて。
これから順を追って説明しますね。
まず、一つ質問です。
あなたにとって、演劇の魅力って何ですか?
端的に考えてください。
僕が答えるとしたら…
一つは「変身できる」ことです。
衣装をまとい、作りこまれた舞台装置の中で他の登場人物と言葉を交わす。
こうして虚構の世界の一人物になりきること。
もう一つは「注目を集められる」こと。
舞台の上に立てば、そこにいる観客は自分を見てくれる。
「変身したこんな自分を見てほしい!」これこそ役者の根源的な欲求ではないでしょうか。
それでは二つ目の質問です。
あなたは演劇をしているがためにどんな機会を失っていますか?
僕が答えるとしたら…
それは時間とお金です。
普段の稽古の場所代、当日の会場代、その他備品代がかかるのはもちろん。
でもそれだけではありません。
本格的な演劇をやろうとすればするほど、時間をとられます。
時間をとられるということは、正規の仕事に就けないので、お金が得られません。
収入が減るのに、支出は増える。行きつく先は貧困です。
さらに。役者として高いレベルを目指すなら、やはり東京に行かなくてはいけません。
東京の家賃っていくらでしょう。
調べてみると、23区内だと、ワンルームでも7~8万円。
1年で約90万円。
俳優養成所に通おうと思えばその学費も必要。
当時僕が応募した所の学費はなんと147万円(年間)!
もちろん行けません。そんなお金、捻出できるわけがない。
時間とお金がとられるということでもう一つの損失が。
家族の団欒や友達との交際の機会が奪われます。
結婚、子育ての機会さえ奪われるでしょう。
普段の生活における人間としての経験が演技の元になるはずなのに。
皮肉なことに演劇それ自体がその機会を奪うのです。
それでは三つ目の質問です。
その時間的・経済的犠牲を払えば、あなたの欲求は満たされるのか?
答えはNOです!
稽古をしても、1つの公演が終われば、全てリセット。また新たな役を探さなければなりません。言わば公演ごとに就職活動をするようなもの。
役を得るのに必要なのは、演技力でも、見た目でもなく、人脈です。
演技力のある人は、はいて捨てるほどいます。
イケメンも美女も、はいて捨てるほどいます。
映画のワークショップに参加したとき、真に迫った演技をする人を何人も見ました。
ドキッとするほどに。
もちろんイケメンも美女も参加していました。
あの人たちは今どうしているのか。
見覚えのある顔を一人だけドラマの端役で見かけたことがあります。
誰もが知っているような俳優に上り詰めた人は一人として知りません。
なぜそうなってしまうのか。
もしあなたが選ぶ側なら…
人脈豊富で有名な人と、どこの馬の骨か知れない人、どちらを選びたいか。
当然、前者でしょう。
人となりが分かっているし、集客力もありそうですしね。
だから少数の役者だけが繰り返し起用されるのです。
そして、もし運よく人脈を駆使して、役をゲットしたとしても…
演劇では演出という役職が全ての決定権を持っています。
演出を頂点に、役者、照明、大道具、衣装…
多くの人間の思惑が複雑に絡まり合って作られていきます。
それが楽しいときも当然あります。
でも、裏を返せば、一役者として、自分の意見はまず通りません。役者は演出の奴隷と言っても過言ではありません。
さらに、大きな仕事だとスポンサーや芸能事務所などの意向も入ってくるでしょう。
だから妥協の連続なのです。
さて、以上でもうお分かりのはずです。
多大な犠牲を払って演劇自体を究めたとしても、その先には何もないのです。
人脈という得体の知れないものを掘り当てなければ。
そして仮に掘り当てたとしても、決定権は一切なし。
もはや演劇をあきらめるという表現は適切ではありませんね。
理想を具現化する手段として演劇はふさわしくない、というのが正しいのです。
では、どうすればあの欲望を達成できるのか?
「変身したこんな自分を見てほしい!」という欲望を。
できれば、時間的・経済的な犠牲を払わずに。
次回のブログでその最短の方法をご提案します。