【第8回】Photoshopは素材が命!合成画像制作において知らないと確実に失敗する、画像撮影の鉄則
こんにちは、カズタカです。
前回(第7回)では
「なりたい人の写真」(皇帝)を完成させました。
※パブリシティ権を考慮し、一部モザイクを入れています。
今回はその「なりたい人の写真」に合成するための自分の顔写真を撮影します。
これを読めばあなたは「なりたい人」にぴったりはまる自分の顔を撮影できます。
しかも、カッコいい写真を。
繰り返しになりますが、
Photoshopは素材が命です!
良い写真を撮れば、その次の工程がスムーズに進むばかりか、納得のいく合成画像が作れるでしょう。
逆に良い写真が撮れなければ、どんなに高い技術があっても、合成画像になんらかの不自然さが残ります。
不自然だと、感情移入ができません。
またその写真自体が作品になるわけではないことにも注意してください。
あくまで、合成用の素材です。
こだわるべきところと、こだわらなくていいところがあります。
こだわるべきところを外さないように!
では、始めましょう。
最も重要なこと、初めに言います。
それは顔の向きを「なりたい人」にそろえることです。
以前、「Photoshopにできないことはない」と書きましたが…
それはあくまで、2次元に限ったこと。
正面の顔写真を横向きに変換するなんて3次元的な処理はできません。
今回、「なりたい人」は左斜め向きなので、必ずこの向きで。
極論、これさえ守れば、後はPhotoshopで何とか修正可能ですが…
修正は少なければ少ないほど、画像は自然だし、後の操作は簡単。
以降のポイントにもご留意ください。
服装・髪型は…
「なりたい人の写真」を確認しましょう。
服装は露出している部分を隠さないにしましょう。
今回の場合、首は必ず露出させます。
一番確実なのは、上半身裸です。
髪型については、どういう合成をしたいかで様々です。
場合1:相手の髪を100%使うとき
なるべく額が見えるように髪を上げます。
場合2:自分の髪を100%使うとき
自分の好みの髪型にセット。
場合3:その中間
今回は場合3で行きます。
髪の生え際周辺は自分の髪を使い、それ以外は相手の髪を使うパターン。
一体感が出るよう相手に合わせ、額がよく見えるよう髪をセットします。
表情は、お任せします。
「なりたい人の写真」の表情に合わせる必要はありません。
あなたならではの個性を発揮してください!
見て自信をつけるための写真であることは忘れないでください。
目に力を込めましょう。
口元も意識しましょう。
口の結び方で表情は決まりますので。
撮影場所は…
明るい屋内をおすすめします。
もしくは曇っている日の屋外。
晴れている日の屋外は日差しが強すぎて、うまく撮れません。
スポットライトで陰影をコントロールできれば理想ですが…
僕はそんなものは持っていません。
ちょうどいい感じの陰影がつく場所・向きを探せばOKです。
背景はなるべくすっきりした所を選びましょう。
でも、なかなかそんな場所はないかもですね…
意識すべきは、先述の髪をどう使うかです。
場合1と3なら背景のことはそんなに気にしなくても大丈夫です。
場合2なら、必ず白一色の背景で。
輪郭部分の髪の毛1本1本まではっきりと分かるように。
ごちゃごちゃしていると、髪の毛の境界線が分かりづらくなり、キレイに切り取れません。
最後にカメラについて。
僕はコンパクトデジタルカメラを使っています。
10年くらい前に買ったものですが、性能的に十分です。
高価な一眼レフである必要はないです。
鮮明な画像が撮影できれば何でも大丈夫。
最近はスマホにも性能の良いカメラが付いているので、それでも十分かも。
できれば、写真を撮ってくれる人がいると理想ですが…
他人の前では恥ずかしいというあなた、大丈夫です。
セルフタイマーを使いましょう。
あと、カメラを置くためのちょうどいい高さの台も必要です。
カメラの設定としては…
フラッシュは、焚かないでください。
顔に陰影を出すためです。
ただし、フラッシュを焚かないとブレやすくなるので注意しましょう。
どうしても、うまく撮れないときは、フラッシュを使うのもありです。
陰影はなくなりますが、後でPhotoshopにより陰影をつけることができます。
でも、やっぱり自然につく陰影の自然さには勝てません。
なるべくフラッシュなしに挑戦しましょう。
フォーカスはオートフォーカス、ブレ補正機能があればONに。
サイズはなるべく大きめが安全です。
僕は3648×2736(カメラの最大サイズ)で撮っています。
さあ、1枚撮ってみましょう。
撮影の瞬間は我慢して動きを止めましょう。
動くとブレます。ブレた写真は使えません。
撮ったら、再生画面で画像を確認。
そして、「なりたい人の写真」の顔部分にハマりそうか、見比べましょう。
同じような陰影がついているかもチェックしてください。
最初から思い通りには撮れません。
顔の向き、表情、撮影場所もいろいろ変えて撮ってみましょう。
繰り返し撮ることで、表情や光をコントロールするコツがつかめてきます。
写真は最低でも10枚は撮りましょう。
自分では同じ表情をしているつもりでも、一つとして同じ写真は撮れません。
何枚撮っても、どれも微妙に違っている。
そして、時に奇跡が起こるのです。
他から際立って写りの良い写真が撮れることがあるのです。
写真に苦手意識がある方、どうか諦めず写真を撮り続けてください。
自分でもうっとりするような最高の写りが必ず撮れます!
今回、僕は12枚撮りました。
どれを選ぶかは迷うところ。
ブレていないことは絶対条件。
陰影や表情が気に入ったものを選びました。
「こんな写真でいいの?」と不安に思う方もいるかもしれませんね。
でも、大丈夫!
合成すると、ちゃんとしっくり皇帝になります。
これでようやく素材がそろいました。
ついに次のステップ、顔の切り抜きに進みます。
ここはかなりの難関です!お楽しみに!