【第6回】Photoshopは素材が命!合成画像制作において知らないと確実に失敗する、画像選びの鉄則
こんにちは、カズタカです。
前回(第5回)では
合成画像を作るための大まかな流れをご紹介しました。
➀素材(自分の顔写真となりたい人の写真)の準備
②自分の顔の切り抜き
③なりたい人の顔部分に自分の顔を重ね合わせ
④顔周辺の微調整
今回はいよいよその第1段階、素材の準備に取り掛かります。
いきなりですが、
Photoshopは素材が命です!
前々回から「Photoshopにはできないことはない」と言ってきました。
しかし、これはあくまで良い素材(写真)があってのこと。
素材がなければ、何もできません!
今回はその命である素材、すなわち写真収集のポイントを伝授します。
最初の写真の選択を誤ると、後の工程が全部無駄になることも。
なので、素材選びは後々のことも考えて慎重に!
合成においては、写真は2つ必要です。
一つは「自分の顔写真」
もう一つは「なりたい人の写真」
この2つ、選ぶ順番があります。
必ず「なりたい人の写真」から決めましょう。
なぜか。
「自分の顔写真」は撮ろうと思えば、すぐに撮れます。
一方、「なりたい人の写真」って、どうやって手に入れるのか…
某韓国ドラマの皇帝を例に、画像を探してみます。
※以下、パブリシティ権を考慮し、一部モザイクを入れています。
[方法1]
まずは、インターネットでの画像検索です。
今回の画像も、ドラマの題名で検索すると、いろいろ出てきます。
[方法2]
テレビドラマなら、録画をしておいて、ちょうどよい場面で一時停止をして、その画面をカメラで撮影。
光の反射が写り込まないよう注意しましょう。
もしパソコンで再生できれば、プリントスクリーンで画像化するという手もありますね。
[方法3]
もしそのドラマの本があれば、スキャナーでスキャンして、画像を得られます。
[方法4]
そのドラマのイベントなどがあって、実際にこの皇帝に扮装をした役者さんと触れ合う機会があれば、それを写真に。
今回は方法1と2で画像を集めました。
見込みがありそうかなという候補が次の通り。
このように限られた中から選ぶしかないのです。
なので、
①「なりたい人の写真」を決めてから、
②それに合わせて「自分の顔写真」を撮る
のです。
くれぐれも順番を間違えないように!
いくら「自分の顔写真」でいいのが撮れても、それに合う「なりたい人の写真」が見つからなければ、使えません。
さて、この中からどれを選ぶか。
画像のサイズ、顔の向き、収まっている範囲、どれもバラバラ…
悩ましいところですが、僕の場合はこれを選びました。
理由はいくつかあります。
まずは、皇帝のシンボルである冠がほぼ完全に入っています。
しかも角度がいい。
斜めを向いていて、冠の形が分かりやすくなっています。
また、背景が単純で、皇帝の衣装が引き立って見えるのも有利な点です。
技術的に最も重要なのは画像の大きさです。
なるべく大きなものを選ぶ必要があります。
このデータは1024×768ピクセル。
角度的に好ましい写真の中では最大のサイズです。
※大きさはマウスカーソルをその画像に重ねると表示されます。(Windows)
「ピクセル」とは…
そもそも画像は、格子状に分割された小さな四角の集合です。
この小さな四角がピクセルです。
ピクセルが多いほど、画像は精細です。
上半身しか映っていないのはちょっと残念。
本当は全身写真が理想です。
全身に近いものもありますが、その画像はサイズが小さかったので、選びませんでした。
なぜ、大きいほうが良いのか?
大きく見れる方がより感情移入できて嬉しいからです。
それに加えて、大きいほうが汎用性が高いから。
例えば、年賀状などの印刷物に転用する場合、ピクセルが多いほどきれいに出力できます。
覚えておいてください。
大きな画像を小さくすることは簡単です。
逆に、小さな画像を大きく引き伸ばすと、ぼやけて使い物になりません。
さすがのPhotoshopでもどうすることもできない画像の宿命です。
さて、「なりたい人の写真」は決まりました。
でも、気に入らない点があります。
横にデカデカとドラマの題字が入っています。
僕はドラマの宣伝がしたいわけではありません。
あくまで自分中心の画像にしたいのです。
あたかも皇帝に変身した自分を撮影したかのような画像を作りたいのです。
字は邪魔です。
次回、この字を消す方法を伝授します。
これは本当に感動しますよ。
お楽しみに!